宇宙開発・研究機関である欧州宇宙機関(ESA:European Space Agency)は、宇宙に関する研究に加えて、地球・太陽系を含めた宇宙環境に関するソフトウェア開発も手掛けています。衛星ベースの技術やサービスには欧州の産業を盛り上げる役割もあり、欧州以外の宇宙開発の関連組織とも密接に関わっています。ESAが常に新しい技術を開発する中で、検証とセキュリティ面がネックになっていました。
ESAは新しい技術を独自に生み出すといった意向はあまりなく、古くても信頼できるツールを使って、コードを共有しています。実際に複数のESAチームがさまざまなCI/CD (継続的インテグレーション/継続的デリバリー)エンジンを使用していました。
2015年、ESA内のさまざまなチームがシステムを制御するために、それまでと違ったアプローチを取るようになります。2016年にGitLabを検証し、わずか2年間で140を超えるグループが、ソフトウェアのバージョン管理ツールとしてGitLabを採用しました。
その結果、ESA全体で1500を超えるソフトウェアプロジェクトが生まれました。プロジェクトは、ミッション制御システム、宇宙船用のオンボードソフトウェア、ラボ用の画像処理および監視ツールなど、多岐にわたります。また、GitLabは共有が容易であるため、組織内のコラボレーションが広まるきっかけにもなりました。ESAでは、チーム内と他のチームの両方で、コードと気づきを相互に共有しています。
また、当初GitLabはバージョン管理のために利用されていましたが、プロジェクトを進めるうちに、CIの実現に利用できることに気づき、開発の効率化を実現しています。数年前まで数週間かかっていたコードのデプロイ速度が、現在ではわずか数分となり、ユーザーの満足度は非常に高くなっています。従来はさまざまなCI/CDエンジンを利用していましたが、現在はほとんどがGitLabCIに置き換えられています。
GitLabにより操作とバックアップが完全に自動化されたことで、ITスペシャリストはツールの監視に集中でき、リソースを節約できるようになりました。これにより、より重要なIT課題に取り組めるようになりました。
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